数か月の遅延と法規(順守)の後、ようやくバックトが暗号資産(仮想通貨)カストディ業務*を開始しました。多くの人達が、爆発的な取引量になるだろうと思っていたものの、期待していたほど上がりませんでした。
しかしながら、アナリストによると、バックトにとって、スタートがゆっくりでその後莫大な量になるということは好都合であるというのです。
バックトは先物取引を開始したばかりの始めの1時間は少しゆっくり、24時間以内には月間取引でいうと63ビットコインが取引されました。USドルにすると63ビットコインは60万ドル(約6,400万円)以上となります。
協定世界時(UTC)の12時に開始してから、最初のバックト/ICE先物取引は10,115ドルであり、その1時間後にはたったの5取引が追加されるのみでした。しかしながら、10時間では、28取引(その中の1つのみ1万ドル以下)へと上昇しました。
バックトは “始めは水滴、後に洪水“ となる
レベル・トレーディング・フィールド社のCEOランレ・サルミ氏は、取引量の少なさを信じられなかったと発言しています。
“取引量が無いことにショックを受けています。私は、取引量は絶対的に跳ね上がると思っていました。とても奇妙だ。”
しかしながら、ヘッジファンド スリー・アローズ・キャピタルのCEO及びCIOであるスー・ジュー氏は、これは自然な反応であったと思うと述べました。
ツイッターの投稿で、彼は、”最も規制された先物取引は、ローンチから1日目は採用が低いと説明しました。
“バックトは、始めは水滴でその後は洪水となりそうです。
実際、最も規制された先物取引は初日に採用が低く、その理由は単純に、
全ての先物ブローカーが準備できているわけではなく、多くの人達は、
まずは待ってそれから(様子を)見てみたいと思っている。
そしてティッカー*がリスクシステムに表示さえされていない、などがあります。”
アナリストのジョセフ・ヤン氏もスー・ジュー氏に同意を示しており、ブローカーが “準備できればすぐ” 取引量は増加していくであろうと付け加えています。
Bakkt isn't showing a whole lot of bitcoin volume on its first day of trading, no fireworks as many expected.
But, Bakkt actually launching before the year's end sets a good precedent entering 2020. As brokers get ready, it will likely see more volume. pic.twitter.com/jRoZJRwVXh
— Joseph Young (@iamjosephyoung) September 23, 2019
バックトはまた、投資家達がビットコインへの賭けに興味を持ち始めるには数週間又は数か月かかるだろうと警告しました。
現金での先物取引であるCMEとは違い、(バックトでは)取引が終了すると、投資家達は支払いをビットコインで受け取ることになります。
支払いにビットコインを使用するバックトは、人気のある暗号資産(仮想通貨)の需要を高め、将来的にその価格を押し上げていくでしょう。
*カストディ業務とは?:機関投資家や資産家向けの代理保管サービス
*ティッカーとは?:米国株式の銘柄名の略称
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