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【世界の銀行の動きは⁉】G20諸国の中央銀行🏛のデジタル通貨についての進捗状況✨

中央銀行のデジタル通貨が世界各国の財務大臣達や中央銀行総裁間での最新の話題となっており、G20数か国では、独自のデジタル通貨発行について一歩先を行っているようだ。専門家達は、G20諸国のデジタル通貨が市場に出るのはいつなのかという予想を立て始めてきている。

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G20諸国の中央銀行のデジタル通貨はいつ発行されるのか?

中央銀行の総裁達や多くのG20国の財務大臣達は中央銀行独自のデジタル通貨(CBDCs)には取り組んできており、特にフェイスブック社が計画しているリブラコインに反応しての動きだ。オランダの大手銀行INGグループのチーフエコノミストでグローバル研究のトップ、マーク・クリフ氏は、G20諸国の中央銀行初のデジタル通貨発行は近々だろうと期待している。金曜日に出したブログで彼は以下のように述べている:

G20諸国の中央銀行からの本格的なデジタル通貨発行はいつになるのか?23年内に動きが出てくるだろう

フィリップ・ミドルトン氏

先週、INGグループは中央銀行の独立系シンクタンクである公的通貨金融機関フォーラム(OMFIF)との共同イベントを開いた。イベントの中で、OMFIF副議長のフィリップ・ミドルトン氏は、やや前向きではない見方を明らかにした。CBDCの見解の議論の中で、その利点と欠点を含んで、彼は、“G20諸国の中央銀行発行の法定不換(フィアット)デジタル通貨は先の話だと思う” と意見を述べた。スウェーデンの取り組みが、CBDC発行に関しては最も近い中央銀行だと主張している一方で、彼は、この分野については他のほとんどの国々よりもアジアが一番先を行くであろうと期待している。

様々なG20国々のCBDC

G20数か国の中央銀行は既にCBDCの試験を行っており、その多くは進捗を公表している。例えば中国は、中央銀行が近々デジタルの人民元を発表するという噂から、最近頻繁にニュースになっている。中国人民銀行(PBOC)は先月、国家主権のデジタル通貨は ”ほぼ準備できている” と断言した。しかしながら、PBOC総裁の易綱(い・こう)氏は先週、開始への時間は無く、更なる研究、テスト、試験、試用、評価及びリスク予防には更なる時間が必要であると明らかにした。

中国とは異なり、他のG20の国々は、CBDCが近々開始準備できているとは主張していない。アメリカでは、今月、連邦準備制度理事会議長であるジェローム・パウエル氏が以下のコメントを発表:
連邦政府は現在のところCBDC発行は検討していない。私達はデジタル通貨に関する全体的な質問に対しとても慎重に対応している。私達が積極的に検討している案件ではない。私達にとって、かなり重要な問題であり、慎重に解決されるのを見守りたい

日本の雨宮正佳氏

日本もまた、近い将来にCBDC発行を予定しておらず、それというのは、一つには(CBDC発行が)従来の商業銀行にどのような影響をもたらすかという不確実性があるからである、と日本銀行副総裁である雨宮正佳氏が7月に説明した。“もし中央銀行のデジタル通貨が民間預金と置き換わったら、商業銀行の信用経路をむしばむ可能性があり、経済に悪影響がある” と詳述し、また中央銀行は、‘デジタル通貨発行によって悲観的な金利政策への有効性を押し上げることができる といった考えを否定した。

韓国もまた、中央銀行のデジタル通貨発行の予定が無い暗号資産先進のアジア国だろう。今年の始め、韓国銀行はCBDC発行を見通した上で研究を行いその結果を発表した。中央銀行の当局者が報道機関に述べたコメント:
“全ての人々が使えるいずれのCBDCも近い将来では全く計画していない。… 私達は、まず、CBDC実施による利益とコストについてさらに取り組んでいかなければならない。”

インドは現在、CBDCの準備を含んだ草案について慎重に検討しているところだ。その案としては、他の暗号(仮想)通貨を禁止している一方で、州発行のデジタル通貨を規制しようとするものだ。議会では紹介されておらず、インドの暗号資産(仮想通貨)コミュニティは、議員達に対し懸命なロビー活動を行い(法規制を)変えるよう働きかけている。

ロシアのエリヴィラ・ナビウリナ氏

その一方で、ロシアは再三に渡り、CBDC発行の予定があると表明してきたが、近い将来の話ではないということだ。ロシア銀行総裁であるエリヴィラ・ナビウリナ氏は、6月に “このようなプロジェクトに参入するには技術が確実なものでなければならない” と発言した。続けて、 “もし私達が国全体で使える国内通貨について話すとするならば、その技術には信頼と継続性が要求される。技術とは、分散型台帳技術を含み、それは成熟していなければならない。” と述べた。

一方では、カナダの中央銀行は独特のアプローチをとっており、デジタル通貨プロジェクトにシンガポールの中央銀行と共同して取り組んでいる。二か国で、国境を越え、更にクロス通貨支払いの試用をテストCBDCを使用して行っている。トルコは7月に経済ロードマップを発行し、その中には中央銀行のデジタル通貨作成を含んでいる。南アフリカ準備銀行は、CBDCの可能性を研究しており、発行された場合、“国内、汎用中央銀行デジタル通貨”として説明している。今年の始めごろには、サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)が共同で共通のデジタル通貨の試用を行った。イングランド銀行総裁マーク・カーニー氏は近頃、デジタル準備通貨をドルと置き換え世界の準備通貨とすることを提案した。彼は、このような通貨が、不透明な時期の間経済システムへ安定を提供する一助となるということを提言した。

イギリスのマーク・カーニー氏

ヨーロッパの楽観視

一部のヨーロッパの中央銀行役員たちは、中央銀行発行のデジタル通貨に対し楽観的、そしてサポートを表明している。ヨーロッパ中央銀行取締役会のメンバーブノワ・クーレ氏は今月、フェイスブックのリブラコインは、中央銀行にとって “ウェイクアップコール” であったと発言した。ソーシャルメディアの巨大な計画に反応し、彼は更に次のように提言した: “私達はまた、中央銀行のデジタル通貨における考え方を進歩させる必要がある。” 共同声明の中で、フランスの財務大臣ブリュノ・ル・メール氏とドイツ人 オーラフ・ショルツ氏は以下のコメントを発表:

我々は、ヨーロッパの中央銀行に対し、今後見込まれている国有デジタル通貨の解決策に対する問題への取り組みを早めるよう促している。

スイス国立銀行理事会メンバー トーマス・モーザー氏は、割合すぐに導入されると考えている。 ロイター通信は、彼の金曜日の発言を次のように報道している:
“初の中央銀行デジタル通貨の発行が来年中に実現しても驚かないだろう“