みなさんいかがお過ごしですか?
夏から一気に冬になったような肌寒さですね⛄️
あと2ヶ月で今年も終わり…
悔いのない1年で締めくくりましょう😉
さて今回は中国のデジタルマネーについて
言及していきます。
私たちが生きている間に地球全体の何割が、
国際通貨からデジタルマネーに移行
するのでしょうか💷
私たちの子供が紙幣や硬貨を知らない世代になってもおかしくなくなってきていますよ👍
中国習近平が狙うデジタル通貨
リブラをきっかけに一気に計画が具現化
中国政府が独自のデジタル通貨を発行することがほぼ確実となってきました😀
中国は2014年からデジタル通貨について検討を続けてきましたが、しばらくの間、状況は不明のまま。しかし今年8月に中国の中央銀行関係者が「(デジタル通貨について)発行準備が整った」
と発言、一部では11月にも発行が開始されるとの報道も出ています。中国政府が正式に発表したわけではないですが、中国がデジタル通貨の運用に乗り出す可能性はかなり高まったとみてよさそう🤔
デジタル人民元の詳細は明らかではないが、匿名性があり、自由に送金できる仕様になっているとの見方が大筋。使えるプラットフォームが限定され、個人の銀行預金と紐付けられている既存の電子マネーとは根本的に異なる存在であり、流通している現金通貨と置き換えることを目的とした、本格的なデジタル通貨と考えられる💰
5年間も検討を続けていたにもかかわらず、ここに来て計画が一気に具現化してきたのは、米フェイスブックが「リブラ」の発行計画を発表したことと無関係ではない🙅
日本では政府が発行しないと通貨ではないといった議論をよく耳にするが、それは単なる思い込みで、経済学的に見た場合、通貨というのは、それに価値があると多くの人が認識すれば、通貨として流通する性質を持っている。政府の方が民間よりも信用度が高いので、法定通貨の方が流通しやすいのは事実だが、民間が発行主体であっても、通貨の要件を満たさないわけではない。
では、なぜ中国政府はリブラの計画をきっかけに、デジタル通貨の発行を進める決断を行ったのでしょうか?その理由は、リブラが持つ潜在力が想像以上だったからでしょう。
中央銀行が持つ「利権」が脅かされる
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は2019年6月19日、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、フェイスブックのリブラについて、「利点もあるがリスクもある」と言及した。リブラの発表前に、FRBがフェイスブックと議論したことも認めた。
リブラのような暗号通貨が金融政策を混乱させる可能性については、「中央銀行が金融政策を実施できなくなるということはあまり懸念していない」と答えた。さらに「広範囲な有用性を持つ通貨は利点もあるがリスクもある」とし、規制や安全性においてフェイスブックに対して「かなり高い期待を持つことになるだろう」と述べた。
パウエルFRB議長
リブラについては、各国から様々な懸念が寄せられていて、マネーロンダリング対策などで協議を進めていくとしている。しかし、リブラにはマネロンに関する懸念があるという各国通貨当局の説明は、額面通りには受け取らない方がよさそう🤔もちろん、匿名性の高い暗号通貨が世界に流通すれば、犯罪資金などの温床になる可能性はあるが、現金とは異なり、暗号通貨は理屈上、その行方を電子的に追跡できる🏃
現金ほど匿名性が高く、犯罪やテロに利用しやすい決済手段はほかにない😔それにもかかわらず、現金が主な決済手段として全世界で使われている現状を考えると、暗号通貨が普及するとマネロン対策ができなくなるというのは言い訳に過ぎない。
各国の通貨当局が本当に恐れているのは、マネロンなどではなく、リブラのような暗号通貨が普及することで、中央銀行が持つ巨大な利権が脅かされることと推測できる。
金ちゃん
現代の金融システムは、中央銀行が通貨を一元的に管理し、傘下にある民間銀行を通じてマネーの流通をコントロールすることで成り立っている🏦中央銀行はその気になれば、その国の経済を自由自在に操ることができるので、この仕組みは、中央銀行を頂点とした銀行による一種の産業支配システムと言い換えることもできる。
しょこりーな
中央銀行による統制が効かないマネーの比率が増えれば、金融政策の効果は半減し、中央銀行が持つ権力も大きく削られることになる。金融機関にも十分な情報が入らなくなり、一般企業に対する支配力も大きく低下してしまう。日本のような小国の場合、金融システムと産業界との力関係の話に過ぎないが、米国や中国といった覇権国になると状況がまるで変わってくる🌀
金ちゃん
世界のグローバル化
近年グローバル化が進み、海外にも気軽に送金できるようになり、銀行間の送金ネットワークも実は米国がドルベースで構築したものであり、ドル覇権と密接に関係しています💰海外送金が簡単になったのはドルが普及したことが要因であって、多国籍という意味でのグローバル化が進んだ結果ではないわ。
ドル覇権が続く限り、米国には金融機関を通じて世界のあらゆる情報が集まってくるけど、インテリジェンス(諜報)の世界において、これほど有益な仕組みはほかにないわ。保守的な日本人にはまったく理解できない話かもしれないけど、通貨覇権国というのはお金の動きをチェックするだけで、全世界の情勢をほぼリアルタイムに把握できてしまうの😳
(たいていの政治的な動きにはお金が関係する)
近年、このドル覇権に対して公然と
挑戦状を叩き付けたのが中国🇨🇳
中国は人民元をベースにした独自の銀行送金ネットワークの構築に乗り出しており、ドル覇権を周辺から突き崩そうとしている。もし中国が米国に準じる金融覇権の確立に成功すれば、日本のような小国はひとたまりもないわ😱
このような現実を考えると、全世界で
27億人の利用者を持つフェイスブックが、
本格的な暗号通貨の計画を打ち出したことのインパクトが、米中の通貨当局にとっていかに大きいことなのかが分かるわね😏
既に戦争は始まっている
これまで規模の小さい途上国は、ドル覇権の下にぶらさがる形でしか通貨システムを構築できなかった😞内戦が続き国土が荒廃したカンボジアでは、国連による暫定統治で経済を復活させたが、金融システムはドルと現地通貨の二本立てとなっている。現在、カンボジアはめざましい経済発展を遂げているが、これはカンボジアがドル経済圏であることと無縁ではないわ。
:カンボジアGDP向上のその理由は下記の記事をチェック👍
中国はカンボジアを中国経済圏に引き入れようと、莫大な資金を投下しているけど、企業における決済や預金、投資がドルになっている以上、中国もそのルールに従わざるを得ない。通貨覇権を握っていることは、何兆円もの経済援助をはるかに上回る効果がある。
もしリブラが世界に普及した場合、自国通貨とリブラの二本立てで金融システムを構築する新興国が出てきても不思議ではない。こうした新興国は、リブラを交渉材料に、ドル覇権を狙う米国と人民元覇権を狙う中国を上手くてんびんにかけ、双方から好条件を引き出そうとするはずよ。
つまりリブラという暗号通貨は、これまで構築してきたドル覇権を脅かす存在であり、そのドル覇権に対して挑戦状を叩きつけている中国にとっても、それは同じことなの☝️
中国は発行を計画している人民元のデジタル通貨を用いて、国際的な人民元の普及を目論んでいるわ。表面上はリブラとは対立関係にあるけど、この世界は「蛇の道は蛇」であり、リブラとデジタル人民元が共存することも十分にあり得るし、米国政府が水面下でフェイスブックとの交渉を進めている可能性も否定できないわ😯
金ちゃん

リブラが主権を持つと国自体の信用性や
利権が失われる。
水面下で着々と進行している。
小国はその被曝は避けられない。