ステーブルコイン(Stablecoin)とは?
ビットコイン(BTC)が通貨として欠陥であると批判される根拠によく価格が不安定であることがあげられます。つまり、価格が変動する通貨は日常利用するには不便であるという主張です。
この批判に対して、価格変動を出来るだけ少なくするように設計されたコインをステーブルコイン(Stablecoin)といいます。
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USDC、 24時間で取引量が約400%増
ビットコイン、イーサリアム、EOSなどの仮想通貨が急落した11月14日から15日にかけ、USD Coinを含む一部のステーブルコインの24時間取引量が200%以上の増加を記録しました。
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下記が、米ドルに裏付けされたステーブルコインの時価総額トップ6です。
- USD Coin(USDC)
- TrueUSD(TUSD)
- Paxos Standard Dollar(PAX)
- Tether(USDT)
- Gemini Dollar(GUSD)
- MakerDAO(DAI)
中でも、CircleとCoinbaseが共同開発したステーブルコイン「USDC」は、2018年10月、Coinbaseに上場を果たしたばかりであるにも関わらず、仮想通貨の急落前後24時間の動きを比較すると、397%も取引量が増加しました。
世界最大の仮想通貨取引所Binanceにも上場が決定したことで、市場の関心がさらに高まったことも理由の一つと推測されます。
保有する理由
ステーブルコインは法定通貨や他の仮想通貨と連動しているため価格が安定しており、投機目的で保有する意味はありません。しかし、現在の仮想通貨は値動きが激しく、本来の目的である国際送金の際にリスクが大きくなっているという問題点があるため、ステーブルコインを利用することで値動きのリスクを少なくできるというメリットがあります。
新たなステーブルコインが続々登場
ステーブルコインへの流入が、仮想通貨への不安感による短期的な現象で終わらない可能性は十分に考えられます。
17日現在の24時間取引量ランキングでは、首位のBTCが全体の33.43%を占めている一方で、2位のUSDTが23.05%と着実に追い上げ、3位のEthereum(ETH)を10ポイント近く引き離しています。さらに、PAXは18位、TUSDは27位、USDCは42位です。
2018年に入り新たなステーブルコインが続々と登場していますが、米ドルペッグだけではなく、人民元ペッグのBitCNY(BITCNY)やユーロペッグのEURS、ゴールドペッグのDigixDAO(DGX)なども入手することが可能です。
また、日本でもGMOインターネット株式会社が日本円と連動したステーブルコインGMO Japanese Yen(GJY)を発行すると発表しました。
GMOインターネットが日本円と連動したステーブルコインを開発!2019年にアジア圏で発行へ。
本日のまとめ
ステーブルコインは、真に実用性をも持ち合わせる仮想通貨としてとても注目されている分野です。
法定通貨や他の仮想通貨の価値と連動することによって、仮想通貨の特徴である”非中央集権的通貨”という概念を崩すのではないか?という疑念や様々な問題点はあります。
しかし、ボラティリティが激しく通貨として機能させることが難しい仮想通貨にステーブルコインを導入することで、仮想通貨のより広い普及の原動力となる可能性を付与します。
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