イーサリアムの分裂しないハードフォークを伴う大型アップグレードである「コンスタンティノープル」が、1月16日(水)前後に実施予定日を控えています。
コンスタンティノープルとは、イーサリアムが問題として抱えるイーサリアムブロックチェーンでのトランザクションに関するスケーラビリティ問題(送金遅延)を解決するためのアップデートであり、開発ロードマップで「4段階のハードフォークの内、3段階目」を構成するものです。
これまでコンスタンティノープルは2018年年末に完了する予定でしたが、テスト段階においてそれらの不備を確認。ハードフォークの日程を「2019年1月」に延期させる発表をしていましたが、今回の発表によって「2019年1月14日から1月18日」にアップデートが完了することになりそうです。
天使たん
イーサリアム 開発ロードマップ
⚫︎スマートコントラクト試験
⚫︎トランザクション処理速度改善
Proof of WorkからProof of Stakeへの変更準備
⚫︎コンスタンティノープル(2019年1月予定)
データ保存のコストについてスマートコントラクト開発者有利にする変更、オフチェーンでの取引記録によりスケーリング問題を解決する等の変更。
「セレニティ」に向けた大きな動き
さらには、1月4日に行われたイーサリアムのデベロッパー集会において、ProgPoW(ASICマイナーによるマイニング寡占を抑制する施策)の実装は暫定的に合意に至った事が分かりました。
広報担当のHudson Jameson氏が、「見た所、ProgPoWを実装することに、暫定的合意に至ったようです。テスト上での大きな技術問題がなければ、遂行する予定だ。」と発表した事を複数の海外メディアが報じた事で明らかになりました。
実装の正確な時期については明らかになっておらず、次の1月18日の会合にて具体化される予定です。
このProgPoWコードは、PoSへの完全移行にとって不可欠なプロセスとされており、実装成功となればASICマシンによるマイニングの寡占状態は解消され、一般的なGPUマイナーたちがより公平な環境でイーサリアムのエコシステムに参加することができるようになるので、マイナーはもちろん、投資家や開発者にも注目されています。
ProgPoWの実装は、Proof of WorkからProof of Stakeへの変更完了を行う最終段階「セレニティ」に向けた大きな動きとなります。