スイスの証券取引所『SIX Exchange』に、XRPの価格に連動するETP商品が上場される見込みです。
ビットコインやイーサリアムのETPに続く動きとなり、実現すれば世界初のXRPに連動したETP商品が誕生することになります。
ETPとは?
- 「Exchange Traded Products」の略
- 証券取引所で取引される、様々な投資商品
- ETPの価格変動は、株式や金利など金融商品に連動する
- 実際に資産の所有権を得るわけではない
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暗号資産に連動するETP
SIXは、昨年11月、スイスのスタートアップAmun AG社の支援を受け、世界で初めて複数の暗号資産(仮想通貨)に連動するETPを発表しました。
ティッカーは「HODL」で、ビットコイン、リップル、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコインの5つの暗号資産(仮想通貨)と連動します。
上の画像の『Top 5 Basket ETP』と書かれているものです。
ティッカー(ティッカーシンボル)とは?
- 金融商品取引所に上場する銘柄を識別するための符丁
- 企業名や代表する商品などに由来する独自のコードで、アルファベット1~4文字程度で表示
- 日本の銘柄コード(4ケタの数字)に相当
その後、ビットコインやイーサリアムといった個別銘柄に連動するETP商品の上場が続き、この流れでXRPに連動するETPを上場する運びになったようです。
今回のリップルのETP
上記のAmunAG共同創業者兼CEOであるハニー・ラシュワン氏が、SIXからリップルのETPを発行する許可を受けたと話したそうです。
ティッカーは、AXRPとなります。
ラシュワン氏は次のように続けました。
世界初のXRPのETPを向こう2ヶ月で発行するであろうことを自信を持って言える。
また、リップルの他にも、 ビットコインキャッシュ、ライトコイン、ステラ、イオスといった時価総額上位通貨の個別銘柄に連動したETPも予定されているとのことです。
SIX Exchangeの上場基準
Amun AG社が提示している内容をまとめます。
- CoinMarketaCapを参照した時価総額15位以内
- ブロックチェーンの原則に基づいたオープンソースのソフトウェアである
- ICOで発行されるようなプロジェクトのトークンは除外
CoinMarketaCapの時価総額(2019年3月13日時点)
市場への影響を推測
ETFなどでの期待感の高まりから、証券取引所で取引される投資商品への関心が高まっていると言えます。
しかし、リップルのETPが上場することによる市場への影響は大きくなさそうです。
5つの暗号資産(仮想通貨)と連動するETPの『HODL』は、上場から数ヶ月で同取引所での出来高1位を記録したことが報告されていますが、それに続くビットコインのETPや、イーサリアムのETPの上場時も市場への影響は大きくなかったためです。