米最大手暗号資産(仮想通貨)取引所Coinbase(コインベース)が大手決済企業Visaと提携、暗号資産の決済や引き出しが可能なデビットカード「Coinbase Card」を発行します。
ビットコインやイーサリアムなどの主要通貨はもちろん、コインベースが扱うすべてのアルトコインも、カードを通して店舗やオンラインショップで使用することができます。
2012年設立のアメリカに本社を置く暗号資産取引所。扱っている通貨は11種類。世界32か国に展開し、2000万のユーザー数を誇る。日本への進出はまだかなっていません。
このデビットカードはコインベースユーザーの口座と紐づき、Visaを取り扱うすべての場所で使用可能となる他、ATMで現金を引き出すことができます。
さらに、暗号資産を決済に使うための壁となっていた処理速度や価格変動の問題は、取引所とVisaの仕組みを使うことで解決。現金やクレジット決済と同じようなスピードで決済が完了します。
コインベースはこのカードの発行について、
「ユーザーはビットコインを使って食事代を払ったり、イーサリアムを利用し電車のチケットを買ったりすることは簡単にできる」
とし、暗号資産の実用化が現実のものとなっていくことに高い期待感を示しています。
こね子
ねこせん
コインベースはまだ日本への進出はしておらず準備段階にあるとのことですが、金融庁の認可を得ることができれば日本でもこういったサービスの提供が考えられます。
これまでもある暗号資産プロジェクトとVisaが提携した、という話はいくつか聞きました。しかし、どれも普及しているとは言い難いのが現状です。
そんななか、コインベースのような暗号資産取引所との提携は初であり、これは本格的な普及が進んだと言っても良いでしょう。
今回、コインベースがVisaと提携したことはほかの取引所にも影響を与え、同じように決済サービスの導入を進めていくことが考えられます。
先日も、日本の暗号資産取引所(DeCurret)とJR東日本が提携し、交通系ICカード「Suica」に暗号資産でのチャージができるようにすることを検討していると発表があり、大きな話題となりました。
Suicaは全国のセブンイレブンやキオスクで決済手段として使用できることから、暗号資産を決済に使うことがより身近になり、今まで関わってこなかったユーザーも暗号資産が取り入れやすくなるのではないでしょうか。
ユーザーが増え、実需が高まれば現在言われている価格変動リスクも軽減されるでしょう。
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