オーストリアの公式パスポート製作会社の子会社である“ユーニックス・アイデンティティ”社が、「チェーンロックカード」と名付けられた暗号資産(仮想通貨)のハードウェアウォレットを発売したとアナウンスしました。
同社は、製品開発の理由の1つとして、取引所詐欺やホットウォレットの脆弱性に関する研究を挙げています。
ユーニックス社は、ビットコインやその他の暗号資産(仮想通貨)をオフラインで保管する“偽造防止”のソリューションを開発したと述べています。
親会社であるOeSD社は、個人IDやパスポートなどの政府発行文書に特化した、安全性の高い会社なのです。
それ故、このカードの製造においても類似した機能を使用しています。例えば、色のグラデーション、UVプリント、セキュリティキスカット、ホログラムは全て実装されています。さらに、このチェーンロックカードは、防水及び耐熱性も備えたカードです。
レジャーに対抗するためのオーストリア発の暗号資産(仮想通貨)ハードウェアウォレット
初めに、オーストリア人はそれほどデビット/クレジットカード好きではありません。幸いにも、ヨーロッパ内、そして世界には、それらが好きな人々が多く存在します。これにより、ユーニックス社としては、カードベースのシステムに慣れている消費者を対象にすることが可能となったのです。
“フランスのいとこ” 的な存在であるレジャーは既に、USBスタイルのハードウェアウォレットのおかげで、ウォレット採用においてかなりのリードを維持しています。しかしながら、発表によると、チェーンロックのプライベートキーは、カード裏面に封印されておりユーザーのみに公開されるということです。
キーの生成プロセスは、特許出願待ちであり、会社としてどのように、ユーザーの資金へのアクセスを従業員や詐欺師達から切り離すのか未だ不透明の状態です。さらに会社は、本製品は完全なるオフラインソリューションであり、インターネット、NFC、WiFi、プライベートキー詐欺又はマルウェア経由でハッキングされることはないということです。
チェーンロックカードの入手方法
現在、チェーンロックカードは、コインフィニティから世界中どこでも、若しくはシンガポール内ではトークナイズエクスチェンジから入手可能です。今のところ、ビットコイン又はイーサリアムのみ対応で価格は59.99ユーロ(約7,200円)です。
他のハードウェアウォレットのように、チェーンロックカードは、”ホールド”している人向けであり、短期トレーダー用ではありません。ユーザーは、裏面のシールを剥がしてプライベートキーを出すことにより取引を行うことができます。また、QRコードでの出金の認可には、公式アプリとの連携が必要となります。
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