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TON(トン)はメッセンジャーアプリのTelegramが開発したブロックチェーンプラットホームです。価格も2024年3月は400円くらいでしたが、2024年7月には約1200円と4か月で約3倍になって、時価総額ランキングでは8位に上がってきています。
TON(トン)と同じブロックチェーンプラットホームのEthereum(イーサリアム)やSolana(ソラナ)も人気がありますが、TONは急な価格の上昇や、TONに関するニュースが次々と出てきて注目が集まってきています。
フィリピンでTONのブロックチェーン上で、ステーブルコインUSDTを同国の社会保障制度(SSS)拠出金支払いに使用できるようになったというニュースが最近話題となりました。現実社会で暗号資産を支払いに使えると政府も認めたというのは大きなことです。
Telegram(テレグラム)とは
アクティブユーザー数が9億人を超えるメッセンジャーアプリです。
高度な暗号化機能により、運営側でも通信内容を閲覧できないほど秘匿性が高いアプリです。 さらにメッセージが自動消去される機能により、画面上から消えるだけでなく運営会社にも履歴が残らないとされています。
たくさんのプロジェクトが発表されているTON(トン)とはどんな暗号資産なのか、注目すべき特徴やTelegramとの関係性など解説していきます。
TONの基礎知識
開発者:Pavel Durov、Nikolai Durov
発行枚数:50億枚
上場時期:2021年5月
基軸通貨:TON
処理速度:約10万件/秒
ブロックチェーン:レイヤー1
コンセンサスアルゴリズム:PoS
TON公式サイト:https://ton.org/
TONの歴史
メッセージアプリのTelegram がアプリにブロックチェーンを取り入れたいという発想から始まり、2018年から開発を進めました。17億円の資金調達にも成功し、「Telegram Open Network」(コインはGram)という独自のブロックチェーンを構築し、プロジェクトは順調に進められていました。しかし注目度の高さゆえに詐欺も多くなり、米国証券取引委員会(SEC)に目をつけられ、2020年3月プロジェクトは中止に追い込まれました。集めたお金も返金し、罰金まで払わされることになってしまいました。
しかし、TON財団がプロジェクトを引き継ぎ、「The Open Network」(コインはTON)に改称されて開発が続けられました。
TONの名前は「The Open Network」の頭文字から来ています。
TONの特徴
トンは「ブロックチェーンのブロックチェーン」として設計されています。
- スケーラビリティ問題を解消する技術
- 高速処理ができる
- 取引手数料が安い
- セキュリティーが高い
- メッセンジャーアプリTelegramとの連携
スケーラビリティ問題を解消する技術
スケーラビリティとは
1秒間に処理できる取引量のことを指します。どれだけ多くの取引を、どれだけ速く処理できるかということです。
トンはマスターチェーン、ワークチェーン、シャードチェーンの3つの層から成っています。ネットワークが拡大しても性能や効率の低下を最小限に抑えることができる技術です。
マスターチェーン:トンネットワークの根幹となる部分
調整とセキュリティーの維持
全てのワークチェーンのブロックの一貫性を保つために使われる
ワークチェーン:独自のルールを持つアプリを動かすためのブロックチェーン
特定のアプリケーションや取引の処理
ゲーム用、送金用など用途に応じたアプリを作ることができる
シャードチェーン:分割して処理をする
マスターチェーン、ワークチェーンの間でのデータの流れと処理速度の最適化
ブロックチェーン内で作業を分担して、その時の需要によってワークチェーン、シャードチェーンの数も調整されるため、急な需要にも応えることができて、効率的に処理ができる仕組みになっています。
高速処理ができる
シャードチェーンを採用しているので大量の取引を複数のワークチェーンに分散して処理することができます。ワークチェーンは必要に応じて数やサイズも調整できるので、1秒間で約10万件という量を処理することができます。(ソラナは1秒間に約5万件)
この高速な処理は金融取引や、即時決済では大きな利点です。
手数料が安い
3つの層で取引を処理することで、高速でも性能や効率が下がらず、しかも手数料も低く抑えられます。
セキュリティーが高い
最先端の暗号技術を用いて、厳格なセキュリティーのルールに基づき取引が行われます。そして開発者コミュニティのサポートにより、不正取引の防止、改ざんや偽造からの保護、不正アクセスやマルウェアから防御する体制になっています。トンのネットワークは、一部に問題が生じても全体としての安全性を維持し取引情報を保護しています。
メッセージアプリTelegramとの連携
トンはもともとTelegramが開発を始めましたが、2020年に開発を中止してからTelegramはトンの開発には関与していませんでした。しかしTelegramは2023年9月にトンをWeb3のインフラとして採用すると発表しました。
現在すでにTelegramはアプリの中に暗号資産のウォレット(お財布)があります。
そのウォレットで送金したいアカウントを選択するだけで送金ができます。しかも手数料がかからず、長いウォレットアドレスを貼り付ける手間もいらないので、暗号資産を送金する時の緊張感から解放されます。
コイにゃん
日本では銀行口座を開設するのは簡単にできますが、世界中では銀行口座を持っていない人もたくさんいます。そんな人たちもメッセージアプリで送金ができるという手軽さは大きなメリットです。
Telegramのウォレット機能のメリット
・世界中のユーザー間でアカウントを選択するだけで送金できる
・送金時のウォレットアドレスが必要ない
・手数料が無料
・手軽に資産を購入、売却、保有することができる
TONでの開発
トンのブロックチェーン上では送金だけでなく、DApps(分散型アプリケーション)のDEX(分散型取引所)、Defi(分散型金融サービス)、ゲームなどで開発を進めていて、プロジェクトの数は952にもなっています。
9億人のユーザーがいるTelegramの中でDAppsが使えるようになれば、開発者側もわざわざユーザーを探さなくても、すでに利用者が見込めるという利点があります。
このような点からもトンを使っての開発は進んでいくと思いますし、サービスの支払いなどで暗号資産のトンを使うことになれば需要も増えて、トンの価格も上がっていくかもしれません。
TONコインが買える取引所
日本でTONが購入できる取引所は限られています。
おすすめの国内取引所はBITPOINT です。
口座開設の記事も読んでみてください。
おすすめ海外取引所はBybit Bitget
Bybit、Bitget の登録方法や入金、出金方法の記事も読んでみてください。
まとめ
メッセージアプリといえば日本ではLINEがよく使われています。LINEでも送金できたり、ゲームができたりとさまざまなサービスがあります。テレグラムでも送金や、ゲームもできますが、両者では何が違うのだろうと最初は疑問に思いました。
ですが送金にしても法定通貨ではなく、暗号資産を個人間で送れることや、ゲームも溜まったポイントが暗号資産に換えられるかもしれないなど、今あるメッセージアプリとは違うことも見えてきました。
トンは処理能力が高く、高速で取引が完了でき、手数料も安くセキュリティーも高いという特徴を持ち、連携しているTelegramにはユーザーがすでに9億人以上がいて、年々利用者が増えているという環境は、開発する側も利用する側も魅力的なブロックチェーンをといえます。
トンで作られたアプリもTelegramで手軽に使うようになれば、利用者が増えてトンの知名度が上がり、アプりでの支払いなどに使うトンの需要も増えていくことは、トンの価格が上がっていくことにもつながっていくことでしょう。
またフィリピンの社会保障制度の支払いでトンのブロックチェーンが使われたこともトンの信頼度が上がったと思います。
このことからトンが時価総額ランキング8位までになったのも、Telegramとの連携や、最もセキュリティー面を重要視する公的な場面で使われるようになったことが要因と思われます。
アバランチ、ソラナも取引処理能力ではかなり優秀だと思っていましたが、さらに上を行くトンは今後どのように成長していくか楽しみです。
アバランチ、ソラナについての記事も読んでみてください
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