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最近、セキュリティートークンという言葉をよく耳にするようになったと思います。
『COIN CATS』でも何度か取り上げました。
セキュリティートークンとは?
セキュリティを日本語にすると証券。
既存の資産の価値の裏付けされ、証券としての価値があるトークンのこと。
ステーブルコイン
暗号資産(仮想通貨)には技術的な課題の他に、価格の不安定さという問題がありました。そのような課題を克服すると期待されていたのがステーブルコインです。
基軸通貨などに価格を連動させてレートを一定に保つ仕組みや制度を持つトークンです。
基軸通貨との等価価値を担保する必要があるため、基本的には発行元は担保となる通貨や資産を確保します。
例を2つ挙げます。
テザー
Tether社が2015年2月から発行している、米ドルに裏付けたした暗号資産(仮想通貨)です。
通貨単位: USDT
時価総額:24.6億ドル
ステーブルコインの中で、最も有名。
発行額と同額の米ドルを準備金としてTether社が蓄えていると公表されていますが、2018年頃から新規発行する度に「本当に米ドルに裏付けられているのか」と疑問を持つ声があがっています。
ペトロ
ベネズエラ政府が2017年12月に発表し、石油に裏付けされた暗号資産(仮想通貨)としました。
通貨単位:ペトロ
発行枚数:1億枚
1ペトロ=石油1バレルの価値
国家レベルで暗号資産(仮想通貨)を発行し流通させるのは世界初
プレセールの段階で公表していた内容は、ステーブルコインと呼べるものでした。
その実態を時系列に沿って振り返ります。
「世界初の法定仮想通貨」と言われ、注目を集めたペトロはプレセールの時点では好調にみえました。しかし、その信頼はどんどん失われていきました。
何が言いたいのかというと、国家でさえも第三者機関の審査なくして信用は得られないということです。
セキュリティトークン
一方、セキュリティトークンはSEC(米国証券取引委員会)規制に則って作られています。
SEC規則とは投資家保護規則のことです。
SEC規制は世界的にとても厳しいものとして知られています。
裏付ける資産と同等の価値があることをSECが証明してくれるため、信頼することができます。
また「SECに認められた商品は厳しい審査を通過したものだから価値がある」ということを世界に示すことができます。
『違い』まとめ
ステーブルコイン
- 発行元が「通貨や資産に裏付けている」と宣言する。
- 発行元の信頼に依存する。(実際に資産を確保しているか否かを含め)
発行元の信用があればいくらでも紙幣を発行することができる点で、不換紙幣に近いと思います。
調節することができる反面、発行する量を間違えると価値が皆無になってしまう恐れもあります。
セキュリティトークン
- SEC(米国証券取引委員会)規制に準ずる。
- 資産を担保できているかを含め審査されるため、資産の評価額を信頼できる。
資産に相当して発行しているので、「金本位制」の兌換紙幣のようなものだと言えます。
発行元の経済が不安定でもいざとなったら資産と交換することができるため価値が無くなりにくいです。
多くの国が、初めに金本位制を導入し、次第に不換紙幣へと移行していきました。この背景から、不換紙幣の方が優秀に思えるかもしれません。
しかし、兌換紙幣はその資産と同等の価値が担保されているため、価値を安定させるという点においては向いていると言えます。
*暗号資産(仮想通貨)よりも、既存の資産の方が価格変動が少ないことを前提としています。
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