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最近イーサリアム(ETH)が現物ETFで承認され、次はソラナ(SOL)が承認されるのでは?という話題が出たり、スマートフォンでいうとイーサリアムはアンドロイドで、ソラナはiphoneといわれたりします。
イーサリアムはビットコインの次に有名ですが、ソラナも「イーサリアムキラー」ともいわれて知名度が上がってきました。何かと比較される注目の二つのコインはどんな違いがあるのか、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
イーサリアム(Ethereum)とは
イーサリアムはあらゆる目的(ゲーム、NFT ,資産運用など)で誰でも自由にブロックチェーンを活用してアプリケーションを開発できるプラットホームです。
Google Play Store やApple Storeのようなアプリケーションのプラットフォームは、Google やAppleのような管理者がいます。イーサリアムはあらかじめ設定されたルールによって自動で取引が行われる(スマートコントラクト)機能を備えた分散型アプリケーションプラットフォームとして開発されました。このプラットフォーム内で使用する暗号資産がイーサ(ETH)です。
ゲーム、NFT ,資産運用などいろいろなものに使えるため、たくさんのアプリケーションの開発が進み、イーサリアムを使う頻度も多くなりました。そこで取引を処理するのに時間がかかったり、手数料(ガス代)が高くなったりという問題が出てきました。
スマートコントラクトとは
ブロックチェーン上にプログラムを書き込み、設計された条件を自動的に実行する仕組みのことです。
自動販売機がわかりやすい例です。自動販売機は100円のジュースを買うとき、100円を入れてジュースのボタンを押せば自動で出てきます。「~すると~がおこる」と、設計された条件が満たされると自動で実行される仕組みです。
ソラナ(Solana)とは
ソラナはイーサリアムと同じように分散型のアプリケーションを開発できるブロックチェーンプラットフォームですが、より処理能力が高く、手数料も安く使えるように開発されました。このプラットフォーム内で使用される暗号資産がソラナ(SOL)です。
それぞれの特徴
イーサリアムとソラナは両方とも分散型アプリケーションですが、どんな特徴があるのか見ていきましょう。
いつだれが作ったの?
イーサリアム
2015年19歳のロシア系カナダ人のヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏によって考案され開発されました。ビットコインは通貨の交換など、ブロックチェーンが特定のものにしか使われていないことを知り、もっと汎用性のあるブロックチェーンが作れないかと考え開発されました。
ソラナ
2017年ロシア人でソフトウェアエンジニアのアナトリー・ヤコベンコ(Anatoly Yakovenko)氏によって考案され開発されました。信頼できる共通の時計で時間を記録しておけば同期が簡単になり、ネットワークが速くなると考えて開発を進め、2020年にソラナが誕生しました。
どんな仕組みなの?
ブロックチェーンは取引の承認の合意形成を民主的に行うためにいろいろな仕組みを採用しています。この仕組みをコンセンサスアルゴリズムといいます。
コンセンサスアルゴリズムとは
ブロックチェーン取引などの情報を記録する(新しいブロックを生成する)際に必要となる、合意形成のためのプログラムに組み込んだ計算手順や処理方法のことです。
プルーフ オブ ワーク PoW(Proof of Work)
ブロックを最後尾に接続する際に行う暗号解読のことをマイニングと言います。このマイニングの作業を最も早く終わらせた人に報酬が支払われます。ビットコイン(BTC)に採用されています。
プルーフ オブ ステーク PoS(Proof of Stake)
該当の通貨の保有量の多さに応じて取引の承認の権限が多く与えられ、タスクの達成者に報酬が割り振られます。イーサリアム(ETH)ソラナ(SOL)カルダノ(ADA)などで採用されています。
プルーフ オブ コンセンサス PoC(Proof of Consensus)
一部のバリデーターと呼ばれる、役割を担う人によって承認がなされる方法で、PoWやPoSよりも中央集権的です。リップル(XRP)で採用されています。
プルーフ オブ ヒストリー PoH(Proof of Histor)
取引が常に時系列で順序立てられているので、承認の時間が削減でき取引の処理速度を飛躍的に高める方法です。ソラナ(SOL)で採用されています。
コンセンサスアルゴリズムは他にもいくつかあります。
イーサリアム
PoWでしたが、処理が追い付かないことや、手数料の高騰などの問題を解決するため2022年9月にPoSに移行しました。
ソラナ
Pos、PoHなどいくつか組み合わせています。PoHを採用することで処理能力が高く、手数料も削減できました。
時価総額ランクと価格(2024年6月1日現在)
イーサリアム
時価総額ランクキングではビットコインに次いで2位。価格は約593,000円
ソラナ
時価総額ランクキングでは5位。価格は約26,000円
取引スピードと手数料
イーサリアム
ブロック生成時間:約15秒
処理能力:15件/秒
手数料(ガス代):平均2~3ドル 時間帯や利用頻度によってはかなり高い時もある。
ソラナ
ブロック生成時間:約0.4秒
処理能力:50,000件/秒
手数料(ガス代):平均0.005ドル
コイにゃん
イーサリアムは、ブロックチェーンから取引処理を引き受けて、アプリケーションの拡張性をサポートし処理能力を上げて取引手数料も下げることができるレイヤー2を利用することで、いろいろなアプリケーションの利便性を補ってきました。
ソラナは, レイヤー2を利用しなくても取引の処理能力も高く、手数料も安いアプリケーションを実現しました。
安全性と信頼性
安全性や信頼性を見る指標としてトータルバリューロック(Total Value Locked)というものがあります。
Total Value Locked(TVL)とは
ブロックチェーンの資産運用サービス(DeFi)に預けられている暗号資産の総量。 DeFiサービスの規模を測ることや、その推移によって利用状況を確認することなどに使えます。
イーサリアム
TVL:約650億ドル
イーサリアムは2015年に誕生し、たくさん開発されデータの蓄積や人気もあります。多くのお金を預けたりするときには実績があるところの方が安心して使えるます。これらのことから信頼性が高いことがわかります。
ソラナ
TVL:約47億ドル
ソラナはイーサリアムと比べてもまだ開発されている期間も短く、成熟していないプロジェクトもあり事故などのリスクも考えられます。安心して使うにはまだ信頼性に欠けるとも言えます。
コイにゃん
名前の由来は?
イーサリアム、ソラナという名前はどのようにつけられたのでしょうか。
イーサリアム
創始者のヴィタリック・ブテリン氏が「SFの元素一覧」というWikipedia記事を読んだときに、語感の良さとエーテル(ether)という言葉に惹かれて、Ethereumと名付けたようです。エーテルは、光が波動として伝える仲だちとして宇宙に満ちていると考えられた物質で、目には見えないけど、宇宙を満たしているということから、イーサリアムを知覚されなくとも、なくてはならないプラットフォームにしたいという思いが想像できます。
ソラナ
創始者のアナトリー・ヤコベンコ氏が南カリフォルニアのビーチでサーフィンをしていた、そのビーチの名前から名付けられたそうです。陽光が降り注ぐ砂浜で天から太陽の光とともにアイデアが降ってきたのでしょうか。
ETH とSOLが買える取引所
日本の取引所でソラナを(SOL)を買えるところは限られています。
おすすめの取引所
手数料が安く、取引ツールが高性能でサービスも豊富GMOコイン
操作しやすい画面と各種手数料が無料で使えるDMM Bitcoin
珍しいアルトコインの取り扱いが多く、各種取引手数料も無料で使えるBITPOINT
口座開設の方法はこちらの記事を読んでみてください。
5分でできる!仮想通貨(暗号資産)取引所【GMOコイン】口座開設方法 【暗号資産取引所/DMMBitcoin評判】初心者でも大丈夫?特徴やメリットをまとめましたまとめ
イーサリアムは歴史もあることから安全性や信頼度も高く、「さすが老舗」といった感じです。取引スピードや手数料などの面ではソラナにはかないませんが、今後予定されているアップグレードによって改善されていくことを期待しています。名前の由来からもどこまでも広がる奥深さを進化とともに感じています。
ソラナはとにかく早くて手数料が安いことを強みとして、多くの企業と提携し開発が進み「イーサリアムキラー」といわれる所以でもあります。ソラナモバイルも登場し新しい動きも注目ですし、時価総額ランクも5位と期待も大きいのでまだまだ伸びしろがあるといえます。
どちらもこれからの動きが楽しみです。