皆さんこんにちは。
COINCATSアカデミー1期生のサッキーです。
日本の皆さんは美しい桜を満喫されたと思いますが、私が住んでいるテキサスでは州花であるブルーボネットが満開で、車を走らせていると、楽しそうに写真撮影をしている人々の姿があちこちでみられました。
ところでCOINCATS DAOでは、毎週木曜日の夜に子猫ラジオと言うラジオ放送があって、週替わりでコインキャッツのメンバーのお2人がパーソナリティとして、暗号資産(仮想通貨)に関する最新の情報などを、いつも初心者でも理解しやすいように分かりやすく解説してくれます。勉強になるだけでなく”まったり&ほんわか”した雰囲気もとてもクセになりますので、まだ聞いたことない人にはオススメでーす。
さて、今回は先日(3/30)オンエアされた子猫ラジオ内でトピックの1つに挙げられていた「スタックス」の超基礎のお話をさせていただきますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
スタックス(Stacks/STX)とは?
・通貨名:スタックス(Stacks/STX)
・ティッカーシンボル:STX
・公式サイト:スタックス(Stacks/STX)の公式サイト
ビットコインにスマートコントラクトを実装することを目的としたプロジェクト
その背景を簡単に説明しますね。
ビットコインは2009年から発行が開始されましたが、他の多くの暗号資産と違って総発行枚数が2100万枚と決まっています。それ以上はもう発行されないんです。
そのため、金の様な希少価値があるとされ「デジタルゴールド」と呼ばれて、保有資産としての位置付けが高まっていました。
希少価値以外にも、透明性や安全性もビットコインの大きな利点も、暗号資産の不動の王様としての人気の理由の1つです。
それだけでも良いと思いますが、やはり通貨としての価値だけでは将来的な経済圏の拡大にも限度がありますし、何より勿体ないことだと考えられた結果、ビットコインの利点を最大限に発揮させて、ビットコインのブロックチェーン上でも
DeFi(分散型金融サービス)やNFT(非代替性トークン)、スマートコントラクトを実現させるために研究開発されたプロジェクトがスタックスなんです。
安全性、安定性のあるビットコインの通貨のシステムに、スマートコントラクトという新しい機能を加えることによって、自動的に決まった条件が満たされた場合にお金を払ったり、独自のNFTプラットフォームや分散型金融プロトコルを展開出来るようになりました。
例えば、ビットコインを使ったゲームや、お金を管理するアプリなどを作ったり、既存のアプリを改良したりすることができます。またコミュニティに参加して、一緒にアプリを作ったり、アイデアを出したりすることもできるなど、ビットコインの更なる発展に貢献していきそうですね。
ビットコインと連動している
すでにお話しましたが、スタックスはビットコインにスマートコントラクトを導入することを目的として開発されたブロックチェーンですが、※マイニングの際にはビットコインを必要としているので、ビットコインと非常に強い関連性を持つ暗号資産であるということになります。
現在はどの暗号資産も価格変動が大きくなっていますが、ビットコインとの関連性の強さは、スタックスの安定性を担保するものとなり、他の暗号資産よりも安全に保有しておけるものとして注目されています。
マイニングとは?
ビットコインなどの暗号資産の取引を成立させるためには、複雑なコンピュータ演算と言う計算式を解いて承認してもらわないといけないのですが、とても難しいので、代わりにその計算式を解いてくれる人(マイナー)が手伝ってくれます。無事に計算式が解けて承認されると、そのマイナーがお礼として新規に発行された暗号資産を得ることができます。これをマイニングと言うんですね。
スタックスで同じ作業をする場合、そのマイニングに必要なのがビットコインで、ビットコインがないとスタックスのマイニングが出来ない仕組みになっていることから、ビットコインと密接に関わって連動していると言われています。
マイニングについては、こちらの動画を参考にしてみてくださいね。↓
Let’s have a quick coffee time. ☕️
コーヒー飲みながら、復習タイムしましょう。
スタックスの特徴④
①PoXが採用されている
PoXとは、スタックスに採用されているコンセンサスアルゴリズム、Proof of Transferのことです。
書き込み証明メカニズムとも言われていて、Transfer(移転する)あるいは譲渡することで、ブロックチェーンの承認がなされるというアルゴリズムです。
PoXのメカニズムのイメージ
マイナーは、PoWブロックチェーンの暗号資産であるビットコインをスタックスに移転することが要求され、スタックスネットワークのセキュリティーや維持のためにスタックスを保有している者は、マイナーに対して報酬としてスタックスを移転します。相互の移転作業を通じて、新たなブロックチェーンの承認がなされるというシステムです。
長期間にわたって確立されてきたビットコインのセキュリティーによって、スタックスの価値が保証されているということが言えます。
②クラリティ(Clality) を導入している
クラリティとは、マサチューセッツ工科大学とプリンストン大学の共同開発で、ハイステークスなトランザクションが安全に行えるようにすることを目的とした安全で機能性の高い言語のことです。
「ハイステークスなトランザクション (High-stakes Transaction)」とは?
高額な取引や重要な取引を指します。
例えば、ある人が複数のビットコインを送金する際、その取引には高額の価値があり、セキュリティに問題があると、悪意のある攻撃者によってトランザクションが中断されたり、取引情報が改ざんされたりする可能性があります。
ビットコインに新たにスマートコントラクトなどの機能を付加することは、プログラミング言語の問題からも難しいとされていましたが、スタックスはクラリティーという機能性の高い言語を導入することで、この問題をクリアにしています。
クラリティーはバグを排除し不正な攻撃を防御することが可能で、さらに安全性が高く曖昧さのない構文により、開発者は複雑化していくスマートコントラクトを様々なブロックチェーンプラットフォームに確実に導入することができるようになっているのです。
③スタッキングで、ビットコインを報酬として得られる
スタックスでは、STXをスタッキング(一定期間保有)することで、ビットコインを報酬を得られる仕組みがあります。
スタッキングという名称ですが、一般的なステーキングと同じ意味で、報酬はビットコインで支払われる特徴を持っています。
暗号資産としてのスタックス(STX)は、このスタックスブロックチェーンの独自のトークンですが、ビットコインブロックチェーンにスマートコントラクトや分散型アプリケーションを付加することができるという機能を持っています。
④米国証券取引委員会の承認
スタックスは、米国で販売するためのSEC(米国証券取引委員会)資格を取得した最初の暗号資産です。
2019年7月に、米国証券取引委員会“Regulation A”に基づくSTXトークンを対象とした2,800万ドル(約30億6800万円)のキャッシュオファリング販売を開始することができました。
Regulation Aとは2015年3月に開始された新しい資金調達方法で、SEC(米国証券取引委員会)資格がなければ行うことはできないので、この資格を承認されているスタックスはこれからも大いに役立つと考えられています。
スタックスの将来性
ここまでのお話で、スタックスがビットコインと密接に関係していると言えることが理解できたと思います。
特にPoX(proof of transfer)のコンセンサスアルゴリズムも、ビットコインがないと成立しないものなので、深く切り離せない関係性となっていますね。
と言うことは、ビットコインとともに大きく成長していく可能性も十分に考えられる暗号資産と言えるでしょう。
まとめ
と言うわけで、スタックスの基礎知識をお話しましたが、いかがでしたでしょうか?
次回は取引所や購入の仕方などをご紹介しますので、お楽しみに。
最後まで読んでくださってありがとうございました。