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【知らなきゃマズイ】税金の基本の「き」所得税・確定申告・源泉徴収・年末調整について解説します

今回は、税金の基本の「き」

そもそも税金とは?について解説します。

「毎月貰うお給料から天引きされているけど、これって何?」と思ったことはありませんか?

わかっていそうで見過ごしがちな私たちの身近な税金について、今回は基本的なところをお伝えします。

  • 所得税
  • 確定申告
  • 源泉徴収
  • 年末調整

暗号資産に投資している方だけに関わらず、会社員の方、個人事業主の方、フリーランスの方など、全員が知っておくべき内容となっています。

ねこせん

税金も資産のうちと考えて、一緒に勉強していきましょう🤗

税金とは

そもそも税金とは、私たちが社会で生活していくためのいわば「会費」のようなものです。

私たちが納めた税金は、国民の「健康で豊かな生活」を実現するために、国や地方公共団体が行う活動の財源となっています。

税金をしっかりと払うことで、公共の場所が整備されたり、救急車や消防車、警察などの緊急車両の出動など公的なサービスを無料で使えたり、役所で行われるサポートなどを受けられる、というわけです。

このような公的なサービスを運営するのに私たちの納める税金がとても大切!ということです。

納税の義務

また、多くの方が小学生の頃に習ったと思いますが、納税は国民の義務です。

知らなかったでは済みません😨

日本国憲法第30条
「国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ。」

このように、日本国民には、税金を納めることが義務として日本国憲法で定められています。

義務というのは、「しなくてはいけない」ということです。

つまり、日本国民は、法律にしたがって、税金を必ず納めなければいけないのです。

身近な税金の種類

さて、そんな税金にはいくつか種類があり、身近なところでいうとこのようなものがあります。

ちなみに、暗号資産に関する税金は、基本的に所得税となります。

参考 税金の種類国税庁

 

この中でも、私たちと関わりの深い税金についてご紹介していきます。

所得税

所得税とは、個人の所得にかかる税金のことです。

会社で給料をもらっている人や、自分で商売をして利益を得ている人(個人事業主やフリーランスの方)にもかかっています。

所得税の2つのポイント
  • 個人の所得(収入から経費などを引いたもの)に対してかかる
  • 所得が多くなるほど、税率が高くなる

ここから、もう少し細かく説明していきます。

所得税は、個人の所得に対してかかる

まず、「所得」という言葉は日常会話ではあまり使わなく馴染みがないかもしれませんが、ここで言う所得とは、収入や儲け、利益と言った方がイメージしやすいかもしれません。

要は、自分に入ってきたお金のことです。

基本的には、収入から経費などを引いたもののことを指します。

例えば、1万円でバッグを売って、送料が1000円かかったとしたら、所得は9000円になります。

所得税は、1年間のすべての所得から、いろいろな所得控除を差し引いた残りの所得(課税所得)に税率をかけて計算します。

所得控除とは

その人の状況に応じて、この分は税金を免除しとくね、と差し引いてくれることです。

差し引いてくれると税金を納める対象になる金額が減るため、その分納める税金の金額も減ることになります。

控除対象になるもの
  • 自分の給料で養っている家族がいる(扶養家族)
  • 生命保険の保険料
  • ひとり親の方(未婚でもOK)など

(詳しくは、国税庁のサイトでご確認ください。)

 

所得が多くなるほど、税率が高くなる

所得税にかかる税率は、所得が多くなるほど段階的に高くなる累進税率となっており、支払い能力に応じて公平に税を負担する仕組みになっています。

たくさん収入がある人は、たくさん払ってね、という意味です。

こちらの表が、令和2年分の所得税の税額表です。

引用:国税庁

例えば…
課税される金額が100万円とした場合、税率は5%となるので、100万円の5%=5万円を所得税として納める、という感じです。

確定申告

そして、所得税というのは、前年の所得に対して計算をするので、自分がいくら所得があったかということを申告する義務があります。

「私、これだけ所得があったので、これだけ税金払います〜」というのを自己申告するわけです。

1年間の所得とそれに対する税金の金額(税額)を計算して、税務署に申告します。

このことを確定申告と言います。

※令和2年分(2020年分)の確定申告の提出スケジュール

2021年(令和3年)2月16日(火)~2021年(令和3年)3月15日(月)

源泉徴収

確定申告はしなくてはいけないことですが、会社に勤めていて給与をもらっている場合、基本的には確定申告はしなくてOKです。

なぜかというと、会社が自分の代わりに確定申告してくれるからです。

給料から先に所得税を天引きして、会社から国に納めてくれています。

これが源泉徴収です。

給与明細を見たときに、所得税という項目などで差し引かれているのを見たことありませんか?それのことです。

国からしても、税金の取りこぼしがなくなりますし、個人の申告の手間も省けるので、このような制度になっています。

給料をもらう時に手取りが少なくなってなんとなく寂しい気もしますが、もし間違えて税金で払う分を使ってしまったりとか、確定申告の面倒な手間を考えると、先に天引きされた方がありがたいかもしれません。

ちなみに、給与だけでなく、賞与(ボーナス)や退職金などからも所得税は天引きされています。

MEMO
2037年まで、「復興特別所得税」という所得税も源泉徴収されています。これは、東日本大震災の復興のために使われる税金として納めています。

年末調整

最後に、年末調整について解説をします。

年末調整は、一言で言うと、会社が自分の代わりに確定申告してくれるための手続きです。

「なんか書類書かされて面倒だな〜」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

実は、源泉徴収として天引きされている所得税は、「だいたいこのくらいかな」という予想(仮の計算)で金額が引かれています。

そのため、12月の給与が決まり、年間の所得が決まった時点で、もう一度実際の所得に基づいて計算し直します。

その結果、毎月徴収していた仮の金額とのズレが出てくるので、それを調整します。

多くの場合は、源泉徴収の時に少し多めに天引きされているため、年末調整の結果、払いすぎていた分が還付金として返ってきます。

これは、ちょっと嬉しいですよね(*’ω’*)

ただし、もし不足していたら、追加で所得税を納めることになります。

会社から「これ書いてね」と渡される書類の中には、所得控除の申告書があると思います。

 

先ほども少しお話しましたが、生命保険の保険料や、扶養家族などをきちんと申告すると所得税が減らせることに繋がるので、面倒くさがらずに、自分の対象になっているものを申告するようにしましょう。

確定申告を自分でしないといけない場合

ここまでお話ししてきたように、会社員の方は基本的に自分で確定申告をしなくても大丈夫なのですが、

このような場合は、自分で確定申告をしなければいけません。

個人事業主、フリーランスの方

自分で仕事を持っている方は、会社員のように代わりにしてくれる人がいないので、自分で確定申告をする必要があります。

それ以外に、会社員で年末調整をされた方でも、このような場合は、自分で確定申告をする必要があります。

  • 医療費控除の利用
  • 寄付金控除の利用(ふるさと納税など)
  • 住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)の利用(初年度)
  • 副収入が年間20万円超
  • 年収2,000万円超 など

例えば、医療費で10万円以上支払った方は、確定申告するとその分控除が受けられ、適用された分の所得税が戻ってきたりします。

逆に、本業とは別にアルバイトをするなどして、副収入が年間20万円を超えた方も、給与とは別に副収入の分の所得税を納める必要があります。

ねこせん

最近だと、フリマアプリで売った時の収入もそうなるにゃ!また、暗号資産の取引で利益が20万円を超えた場合も確定申告が必要にゃ🤗

 

📝暗号資産の税金については、こちらの記事で詳しく解説しています。

【計算方法も公開】意外と安い?暗号資産(仮想通貨)の税金解説!!

まとめ

ということで、今回は、税金の基本中の基本、主に所得税に関連したことについてお話してきました。ポイントとなる言葉について、簡単にまとめます。

税金とは

国や社会で生きるための会費のようなもの。納税は、国民の義務。

所得税とは

1年間の所得に応じて払う税金のこと。

確定申告とは

所得税を納めるために、1年間の所得と税金を計算して、税務署に申告すること。

源泉徴収とは

会社が、お給料から先に所得税を天引きして代わりに納税してくれること。

所得控除とは

所得税の対象から外してくれる項目のこと。人によって対象となる項目がいくつかあります。

所得から引いてくれることで、課税の対象となる所得金額が低くなって、結果、納める税金も減らせるので、忘れずに申告しましょう。

年末調整とは

勤めている会社が自分の代わりに確定申告をしてくれること。

 

この記事の内容は、動画でよりわかりやすく解説しています。こちらからぜひご覧ください🤗